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大学生活の思い出2 〜アニメ、アニメ!〜

前回の記事では大学入学式からサークルの新歓イベントについて書いた。 今回はその続きとして大学1回生の5月〜2回生あたりの思い出を書く。

プログラミングに明け暮れる

大学1回生の前半は何をしていたか、というと基本ずっとプログラミングをしていて、当時やっていたオンラインゲームの補助ツール等を開発していた。

ネットワーク、バイナリといった分野を勉強して、ツール的にはC++, C#(.NET Framework)を多用するようになりどんどん知識がついていった。新しい知識がツールにすぐ活かせるのが楽しくて肝心のオンラインゲームはほぼやらなくなってしまった。手段と目的の逆転というやつだろうか…。また、サークルの新歓で仲良くなった同学科の人とは定期的に話していて、C++やx86アセンブリを教えてもらったのを覚えている。しかし、サークル(電気情報研究会)でなにか活動をすることはなかった。総会にちらっと顔だけ出して、「今月は〇〇を勉強しました」と一言だけ発して帰る、という生活だった。

こうやって振り返ると情報工学科の学生としては模範的にみえるがあまり刺激的なイベントはなかった。高校時代から好きだったパソコンのお勉強を淡々としてて偉いんだけど、どこか…暗い…という感じ。アニメ『serial experiments lain』でワイヤードの世界に没頭する玲音ちゃんのようなイメージだ(僕はあんな美少女ではないが)。

ニコニコ生放送(アニメチャンネル)

そんな中転機が訪れたのはニコニコ動画でアニメの公式放送を見始めたときだった。 きっかけは覚えてないが、高校時代から『今日もやられやく』1などのアニメネタ中心のまとめサイトでアニメオタク界のノリには慣れていたし、もともと親和性があったのかも。

昔からニコニコ動画でMADを見るのはよくやっていたのだが、アニメの公式生放送を見るのは初めてだった。 毎週特定の時間になると生放送のゲートが開いて、会場に入れる。そこには他の視聴者たちのコメントがリアルタイムで流れてくる。 そしてみんなでコメントを入れながらアニメを見る。という単純な仕組みである。

ここで見始めたアニメ『ソードアート・オンライン』や『さくら荘のペットな彼女』などが面白くて気がつけば毎週ちゃっかりと放送前にニコニコ生放送を開いて準備をするようになっていた。

アニメの内容もそうだが、みんなでコメントする文化の方もかなりハマった。コメントが流れること自体は通常のニコニコ動画でも体験していたが、アニメの生放送の場合はそれがリアルタイムであり、かつ アニメ実況民定番のテンプレコメント ができあがっており、わかってはいながらも毎回同じネタで笑ったり、(お、このネタは…w)とひそかに気づいて笑顔になれたりとかなり楽しかった。 タイピングが早いと素早くネタに反応してテンプレコメントが打てるというのがあって、オンラインゲームで鍛えたタイピング速度はこのためにあったのか!と謎に得意げになっていた。

ニコ生でアニメを見始めてからはすごい勢いでアニメに夢中になっていった。 それまでニコニコ動画などで適当につまみ食い程度に聴いていたアニソンも、iTunes Storeで購入してクールごとにプレイリストを作って管理するようになり多くのアニソンを聴くようになった。

アニメの見方も変わっていった。これまではストーリーがしっかりした質アニメが至高であり、 日常系などのゆるいアニメは見てても退屈なだけ…という認識だったのが、ニコ生のコメントを見ているとだんだんと(こういう感じで楽しむのか…!)と理解できるようになってきた。

2013年、『ゆゆ式』到来

ニコ生でアニメを見ることが日常になり、2013年春。 このときは凄まじい勢いで、1週間に20本近くのアニメを見ていた。個人的に2013年春は本当に面白いアニメが多くて、 (ひとりで)大変盛り上がってたのだがその中でも特筆すべきは『ゆゆ式』というアニメ。第1話がニコ生で放送された時点ではみんな「・・・?」という感じでアンケートの結果も低めだった(画像参照)。

しかし、ゆゆ式2話で謎の中毒性がある名言「なんつってつっちゃった」が炸裂して(このアニメ…もしかしてめちゃくちゃ面白いのでは…!?)と気づいてしまった。

【ゆゆ式】なんつってっつっちゃった♪ - ニコニコ動画

さらに、種田梨沙さんという声優さんがいて、少し前にアニメ『新世界より』で初めて主役を演じてソロでEnding曲を歌うという期待の新人枠だった、その種田さんは『ゆゆ式』でも主役として出ていて新世界よりの頃とまるで違う演技で「この声優さんすごい!!」と感動したので応援したくなった(それがこの後の『きんいろモザイク』『ご注文はうさぎですか?』などの視聴につながる)。

この件があってから「日常系アニメ、良いじゃん!」と完全に頭にスイッチが入った。 他にも色々とと突っ込みたくなるようなギャグが小気味よい『絶対防衛レヴィアタン』や萌え萌えライトノベル『変態王子と笑わない猫。』絶妙な声優の演技とこだわった作画が変にマッチした『あいうら』、斬新な作画手法に挑戦した『惡の華』などなどなど…この時期は毎週毎週アニメが楽しみすぎて仕方なかった。

ラブライブ、アニサマ

2013年といえば外せないのが『ラブライブ!』のアニメ放送。そしてスクフェスのリリース。 これはスクフェスの記事ラブライブ! サークルの記事に詳しく書いたので省略するが、とにかく生活がラブライブ!中心になってきた。

そして、ラブライブ!がきっかけでアニメのライブイベントに行ってみないか?という話になった。 ラブライブ!以外だと特定のアーティストの曲を掘るということはしていなくて、幅広く最近のアニメの曲が聴きたいという気持ちがあったので2013年の「アニメロサマーライブ」に参加する流れとなった。 関西に住んでいて東京のライブに参加するというのはなかなかに一大イベントであり、お金もなかったので学食で200円台で食べられる卵そばばかり食べて過ごし、お金を貯めることにした。

残念ながらチケット戦争に敗北してμ’sが出演する日は外れてしまったのだが、他の日程に行くことができた。 初めてのライブイベント参加で、詳細を語ると長すぎるので簡潔に言うとめちゃくちゃ楽しかった!!!! 東京の大学にいった友達と一緒に連番して『あいうらぶ』推していくぞ!とあいうらTシャツを着て参戦。あいうらのOPはもちろんのこと、他にも最近見たアニメの曲が大音量で流れ続けて最高の時間だった。 このときから完全にアニソンライブイベントにはまってしまった。このあたりはラブライブ! サークルの記事にも重なっている。

アニメアニメの行く先は…

見ての通り、アニメだらけの生活になりアニメがすべての生活の中心になった。 とにかくこんなに真剣にアニメに向き合うのは初めての経験だったのでなにもかもが新鮮で、…ラブライブ!サークルなどの影響もあってアニメ好きで堂々としてもいい世界もあるんだと心地よさを感じていて今思うと「痛い」言動をしていたかもしれないが今でも当時に戻りたい〜って思うくらいだ。

この時期もプログラミングをしていなかったわけではないが、かなり頻度は減って代わりにアニメを見ていた。 たまにプログラミングをやってもコードネームがアニメのキャラ名だったり、アニメのネタを実装にねじこんだりしていた。

だが、楽しい大学生活も限りはあるもので…気がつけば3回生になっていた。 3回生といえば就職活動が始まる学年。情報工学の世界に心を戻さなければならない時期がやってきた。

インターン編へつづく…?

脚注

  1. 現在は『やらおん!』という名前に変わっているアニメ系まとめサイト。数多の炎上によって今や悪名高いが、当時何も知らずに毎日楽しく見ていた