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絵を見る技術

『絵を見る技術』 を読んだ。

きっかけは、ひとつ前の記事 絵師100人展の見方 を書いているときに、絵の見方について学べる教材ってあるのかな? と気になって調べていたところから。 表紙通り西洋の名画を主に紹介する本ではあるが、普段萌え絵ばかり見てる私でも十分面白く読めた。

なんだかこの絵バランスが良いな、とか ついじっくり見入ってしまうけど、なぜ? という問いに対して、こういう技術が使われているんです、と解説してくれる。 歴史的・宗教的な背景を学び、教養を付けないと…という内容ではない。思った以上にロジカルで数学みたいだった。


▲本の後半に出てくる図をひとつ引用。数学の問題か何か?

この本で面白いなーと思ったところは、お絵描き上達法系の教本や動画で見た覚えがあるTipsが次々と出てきたこと。 魅力的な絵は視線誘導がよく考えられていて、一番見せたいものは特定の線の交点に配置するとよい、とかそういうもの。

お絵描き上達系の教材ではそういう技術を「描く技術」として紹介しているが、この本では「見る技術」として紹介している。 なるほど、絵を上手く見るには、上手く描く側の技術を知るのが結局いいというわけか。 もしかしたらこの本は絵を上手く描きたい人が読むほうが面白いかも。

全部がロジカルには説明できないのがアートの魅力でもあるし、テキストや式では表せない何かに惹かれるから絵を見ているところはある。 それでも、こういうフレームワーク的な技術を少し意識してみると、何をどこから見ればいいんだと迷わず、ガイドになってくれるのはいいことだな。