夏のわくわく読書感想文コンクールに参加した
夏のわくわく読書感想文コンクール(わくどく)に参加した。 読書感想文といえば嫌々やる宿題の代表格という印象だった。 幼い頃、意味も分からず無の心で原稿用紙を埋めていた覚えがある。 しかし、大学を出てから(主にアニメに多く触れて)感想を綴る楽しさを知った。 実際このブログでも度々アニメや本の感想を書いてきた。
そんな今の良きタイミングで「わくどく」の開催告知を見かけてすぐに参加を決めたわけである。昔は嫌々やってた読書感想文に自ら志願するなんて……と感慨深いものがあった。特設サイトもオシャレで、何より開催趣旨が素晴らしい。
本に親しむ機会をつくり、Twitterのタイムライン以外の文章を読む習慣の定着を図る。
読書の感動を文章で表現することで、より深く楽しい読書体験を促す。また、感想を他人に読んでもらいたいという承認欲求の充足を図る。
ミームや使い古された定型句以外でも自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
現代のSNSはいつでもリアルタイムに感想を発信できる。よってじっくり感想文を書く機会が減っているのは私も日々感じていた。勢いを出すためにネットミームなどの定型句に頼っている実感もあった。そんな時代にあえての読書感想文! この発想が素晴らしい。
即座に参加するぞ!と決めたものの、何の本を読むかは決めていなかった。 そんな場合も安心、課題図書まで用意されていたのでそのうちのひとつ『三尺角』を読んだ。 さっそく最初の方をチラ見すると(うわ、思った以上に難解そう)と怯んじゃった。思えば自分は今まで読書といっても実用書ばかりで、活字のフィクションを読んだ経験が少ない。そこから急にこの古風な文学が読めるのか?と。 (う〜ん、やっぱり自由図書で実用書にしとくか?)など考えたが、こんな機会でもないと文学なんて一生読まないだろうと頑張って『三尺角』を読む決意をした。できた感想文はこんなのだ。
結局アニメかよ! と我ながら思ったが読んでいて(これ、アニメだ…)と思った素直な気持ちを大事にしようとなった。ウケ狙いとかではなく、本当に普段アニメばかり見ているから自然とこうなったわけで、許してほしい。
そして9月、応募作品と講評が公開された。私が送った三尺角の感想文が入賞して驚いた。さらにスゴいことに原稿用紙風に印刷された感想文、そして表彰状と図書カード、ステッカーといった賞品まで物理で届いた。
日本の伝統的な賞状フォーマットに「p-hone 殿」と記されているの良すぎる
これまでの人生で「表彰状」をもらったことなんてなかった(卒業「証書」とかはあるけど)ため、思わぬ嬉しさがあった。 最初はSNSファーストな現代にあえてやったるかwという”お遊び”気分だったはずが、思わぬ文学との出会い、物理賞品のうれしさ……、結果として大変いい思い出になった。 主催のほろあまさん、そしてコンクールとは無関係ですが内閣総理大臣の岸田文雄さん、ありがとうございます。