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尊敬する作家は仮想の存在だと思う

尊敬する作家はリアルの中の人がいると思ってはいけない。誰かを尊敬すると一方的にこちら側からその人のイメージを作り出してしまい、少しでもそのイメージと一致しない点を見てしまうと傷つくからだ。

思考実験:憧れの作家とリアルで会う

たとえば自分が憧れの作家とリアルで会えたとすると、どうなるだろうか?実際に会う前は嬉しいかもしれない。しかし、実際に対面したときなんの会話するんだろうか?少し考えたけど何も思いつかないし、「ア・・あ・・」となる自分が容易に想像つく。

最初に「自分から相手に対して勝手にイメージを作り出し、合致しないとがっかりする」的なことを書いたがこれは逆方向にも発生し、「憧れの人の前だから良いイメージを持ってもらわなきゃ」と息苦しくなってしまう。あぁ、好きな人と2人きりになるとうまく喋れないってこういう気持ちなのかな?恋人ができたことがないのでわからないけど。

憧れの作家は仮想の存在である

一番自分の心に優しいのは、作家を仮想の存在と思ってしまうことだ。新しい作品が出たら買うけど、作者はどんな人だろう?とかそういうことは考えないようにする。また、作家のSNSアカウントはフォローしない。

問題点

クリエイターというのは自分の作品を見てくれる人の意見をもらえると非常にうれしい、しかし作品を見ている人がみんな自分みたいな作家仮想化を行っていると作家側からしたら「誰も応援してくれない…もうやめよう…」なんてことになるかもしれない。なので、コミュニケーションが得意な方々にはぜひ作家さんと対話してほしい。

これも一種の現実逃避?

書いてて思ったけど「自分の夢が壊れるから作家と会いたくない」「自分のイメージが下がるからあこがれの人とは会いたくない」とめちゃくちゃ自己中心的だなってあきれた。でも、人間の思考は意図的に止めることはできないのでどうしようもないのである。これも一種の現実逃避ってやつなのではなかろうか。おわり。

作家に限らず声優でも同じようなことを考えていたな。