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イエスタデイをうたって

自分は普段かわいい女の子がかわいいことをするアニメが大好きなんだけど「いやいや、ストーリーが良いアニメもちゃんと見てくださいよ」って言われ(う〜ん、確かにあまり視聴する作品が偏るのはよくないな)って思ってそのとき勧められた「イエスタデイをうたって」を見た。

イエスタデイをうたって(全12話)
_大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている”リクオ”。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女―”ハル”が現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオ…_anime.dmkt-sp.jp

最初の数話を見て、どういうアニメなのかはわかってきた、主人公と2人のヒロインの三角関係を中心にこの3人含め周囲の人たちの心の成長みたいなのを描いていく形。

まず、とにかく恋愛がメインなので困った。恋愛ものってあまり好みじゃなくて、自分自身が恋愛に対する興味も知識も経験もなさすぎて(書いてて悲しくなってきた)、うーんよくできたストーリーなのかもしれないけど、あまりに異世界すぎて見慣れた異世界転生のアニメより異世界感がすごかった。

しかし、それはなんか反射的にあっこれは Not for me だ…って拒否しようとしてただけで、考え直すと経験がないから楽しめないってことは全然ないはずである。異世界転生した経験がなくても異世界転生ものは楽しめるし、問題ないはず。そうやって視聴を継続した。

細かく見ると(あ、いいね…)ってなるシーンが結構ある、まず時代背景がコンビニはあるけど、携帯電話はないような少し昔なところとか、心情と背景のリンク(桜の花びらが散っていくところとか)んーーあまり文章ではうまく説明できないんだけど(あ、いいね…今の…)ってなる。いいね。

2人のヒロインがいてさあどっちを選ぶんだみたいな展開になると、他の人とヒロイン談義をするのも面白い。これは実際に通話で一度やってみて感じた。昔true tearsってアニメがあって、メインヒロイン?が2人いて、お前はどっち派!?俺はこっち→は?いやいや…お前わかってないな…みたいに議論する流れをよく見たんだけどそれを思い出した。

11話まで見終わった時点で自分は(これは悩むけどメインヒロインはやっぱりハルちゃんじゃないかなぁ)と思った。なぜなら、11話までだけだとハルちゃんって基本かわいそうな展開がとても多くて、デートの約束はすっぽかされるし、雨の中長時間待たされるし、うきうきでお菓子を持っていってあげようとしたらもうひとりのヒロインと一緒にいるところに遭遇してしまうし、それでもめげずに主人公にアタックしてる様子が心打たれるというか、これは最後はハルちゃんに報われてほしいょ…ってなってしまうでしょ。ノベルゲームだったらTRUE ENDはハルちゃんだと思いますよ、急にカラスを連れてたりと謎な要素が多いのもメインヒロインっぽくないですか?しなこさんは真面目で人間らしい面がよく見えて気持ちはわかる気がするんですけど、そういうキャラはTRUE ヒロインではないんじゃないかなぁと思ったわけです。こういうことを考えるの、楽しくないですか?楽しいですよね。そのあと12話(最終話)を見たらはいっやっぱりハルちゃん大勝利ーー!!!ってなったわけです。

ところで、6話までのOP曲である「籠の中に鳥」、すごく本編の雰囲気と合ってて良くて、ただそれだけではなくM Vの出来もめっちゃ良い。

アニメ本編の映像を最終話までふんだんに使ってフル尺のPVにしている。アニメを見終わった後にこのMVを見返すと(ああああ〜〜!!!)ってなれる、アニメ主題歌のMVってたまに見るけど、アーティストが出てくる実写映像しか覚えがない、アニメ本編映像を使ってこんなに完成度の高いのって他にあるか!?(あったら教えてください)、いやー本当にこのMVは良い

このアニメは勧められなかったら自分からは絶対見なかっただろうな〜ってだけに普段使わない頭を使えた気がして楽しかった。こういう経験もいいね…