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インターネット回線を契約した

2020年4月に引っ越してからマンションの無料インターネットを使っていたが、この度新しくインターネット回線を契約した。 事の発端は2021年9月ごろ、同じ時間帯に通信速度がひどく遅くなる現象が毎日のように発生してTwitterの画像表示すら遅延する状態となっていた。

そこで自前で回線を契約して快適なインターネットを取り戻そう!と決意した。 しかし、前の賃貸マンションでは「ソフトバンク光でよろしく」と言われるがままに契約して何も考えずに支払い続けていただけで、どこの回線が良いだとかそういった知識がまったくなかった。

インターネット回線のしくみに迫る

このままではまさに情報弱者というやつなのでは…?と恥ずかしくなってインターネット回線についてちゃんと調べてみることにした。 ネットで色々調べていると次の記事がみつかった。

マンション光回線の配線方式のお話 - notokenの覚書

長い記事だが、読むとまずマンションの無料インターネットは最悪っぽいとわかる。やはり無料インターネットは脱出してちゃんとした回線を契約したほうがいいというのは当たってそうだ。 そして、記事の後半で紹介されている方法により うちのマンションはフレッツ光対応エリアであり、光配線方式が利用可能 とわかった。

フレッツって何?

さて、フレッツ光に対応したエリアということがわかり、上の記事に「プロバイダをちゃんと選べば常時500Mbpsくらい出る」と書かれている。 じゃあ早速申し込みをしたらいいのかと思ったりしたのだが… 読んでいて(ん?)となった。フレッツってプロバイダーの名前じゃないのか? フレッツという企業がありフレッツ光という回線サービスを提供しているわけではないらしい。 じゃあフレッツって何?と気になってきた。

フレッツって何なんだ、全然わからない…的なことをつぶやいてたら次のブログ記事を教えてもらった1。 さっきの記事よりも重厚でビビってしまうのだが、じっくり読み進めてみた。

NTT フレッツ光における通信速度などの現状を背景や仕組みから正しく理解する 2020 - diary.sorah

なるほど、フレッツ網というのが各地域ごとに閉じたネットワークがあり、そこから外に出ていってインターネットと接続をしてくれるのがプロバイダーということらしい。

そのため、NTT フレッツ光を利用してインターネットへ繋ぐ場合は、フレッツ光を足にして ISP と別途契約、フレッツ光で ISP まで接続しにいき、そこからインターネットへ出ていくという形になります。

自分の理解が合っていればこんなイメージになる。

この図の通り、契約が2つ存在したのだった。 確かにそれを知った上で開通時の書類などを見るとNTTとプロバイダーで分かれているのがわかる。 これを変にまとめて初心者向けにしようとして一括パックとかなんとかで宣伝してたりするから余計にこの2つの関係性がわかりづらくなっていたのだなと気づいた。

プロバイダー選び

フレッツとプロバイダーの違いがわかったところで、ではどこのプロバイダーにするかという段階になった。 しかし、だいたいどの回線を選んでも結局はフレッツを通るみたいだしプロバイダーごとの価格も大きな差はないように見えた。 フレッツを使わないプロバイダー(NURO等)という選択肢もあるが、最初にあげた記事にこう書いてあったのでフレッツを使うのが安全かなと判断した。

フレッツ == 専用線型のマンションインターネット(UCOMなど)  >= auひかり >= CATV(FTTH) >> NURO > CATV (HFC) >>>>> マンション共有インターネット(主に無料のやつ)

特にこだわりもなかったので、とりあえずフレッツと同じNTTの系列が提供しているOCNを選んだ。

集合住宅の考慮事項

さらにインターネット回線まわりを複雑にしてくるのが、集合住宅(賃貸マンション等)に住んでいる場合だ。 フレッツ光の回線を部屋まで通すために、共用部分をいじる必要があるらしい。

光配線方式|集合住宅の導入工事と配線方式について|フレッツ光公式|NTT東日本|インターネット接続ならフレッツ光

よって開通の申し込みをすると向こうから「工事の当日、MDF室の鍵をかけている場合は開けておくよう管理会社に連絡してください」と言われた。 普段管理会社に連絡することなんてないし、そもそもどこに電話かけるんだ…?となってとてもしんどい気持ちになった。 結果的にうちのマンションは入居者用スマホアプリが用意されていて、そこのお問合せフォームというのに送ったら回答がもらえたので電話はせずに済んだ。

うちのマンションは問題なかったが、そもそも最初の記事で出てきた方法でフレッツ光が通ってないマンションだった場合はMDFまでフレッツ光が通ってないということになり自前でインターネット回線を契約しようにも非常に時間がかかるor管理会社の許可が下りない場合もありそうで、物件を選ぶときはフレッツ光のチェックはかなり重要だな…と気付かされた。

日程調整と開通工事

申し込み後も大変だった。Webで最初の申込みをしたのだが、メールにNTTから妙に使いづらいWebサービスに登録させられて古臭いUIのフォームに免許証などのコピーを送信しなければいけなかった。パスワードが毎回変わっていたりして体験もかなり悪かった。 しかもメールについているリンクの開封が遅れるとNTT側から電話がかかってきてつらかった。 また、ここで「ルーター設定などのオプションはどうしますか?」等聞かれるがこういうのを何も考えずに付けていくとひどい目に遭いそう(携帯電話回線と同様)と察してそういうのは全部なしで…なしで!って言い張った。

聞いた話では工事の日程がなかなか取れず開通までに数ヶ月待たされるってこともあるらしいが、うちは特にそういうことはなく 一週間程度ですぐに工事が完了した。開通後は夜の時間帯でも500Mbpsぐらいの速度が安定して出るようになった。

OCNマイページがひどい

開通はうまくいったが、そのあと大変だった。 会員情報の確認などでOCNマイページというサイトが用意されているが、なぜかうちのOCN回線からだとタイムアウトする。 なぜ???????その上、タイムアウト後に試しに携帯回線からつないだらすんなりつながった…と思いきや「不審なアクセスがあったため、パスワードを変更する必要があります」等と言われた。いやいやいや、OCNの回線なんだが〜〜〜〜〜!!? 会員情報変更フォームもまぁひどかった。住所などを全角で入力しないと通らないし、支払い方法を最初からクレジットカードにするというのが不可能で、一度は請求書で払ってねとかよくわからないルールがあったりする。回線の品質に不満はないが、周辺サービスがひどい。

脚注

  1. 元記事のURL は消えていたので、archive.isから去年のアーカイブを探した