p-hone p-hone.info

東方緋想天 〜 Scarlet Weather Rhapsody.

2008年9月ごろ、僕たちはまいにち東方緋想天をプレイしていた。朝起きて、学校に行って授業が終わったらパソコン室に直行して、東方緋想天を起動する。部活メンバーと何度も対戦をして、その後家に帰ると Skype を立ち上げて、また東方緋想天を起動したのであった・・・

緋想天を聴きながら綴る)

これをプレイするまで自分はまともに格闘ゲームというものに触れたことがなく、初体験だった。

先読みができる人は上手い

上手い人にどのように考えてプレイしてるか聞いたことがある、要は「相手の動きを先読みして、それの裏をかくと有利になる」ということらしい。

格闘ゲームにはいろいろな技があるけど、基本上手い人は全キャラの全技を知っていて、相手の動きを見て「次はアレを使ってくるだろうな、ではそれを見越してこちらは…」とやっているんだろう。

ちなみに、自分はそれが下手な側だったので、まず一定以上のレベルの相手になると勝てなかった。

インターネット対戦の文化

対戦型格闘ゲームなので、もちろんインターネットを通して対戦ができる。では、対戦相手をどうやって見つけるか。

対戦相手を募集できる掲示板があった。 萃磨選堆 東方緋想天掲示板という名前。この掲示板で「今対戦相手探してます。IP:port は xxx です」という風に書き込むと、だいたい数分以内に誰かが入ってきてくれる。

よくできたことに、強さのランクごとにスレッドが分かれていて、ここのランク帯で勝率 n割以上になったら上のランク帯に上れる、といった仕組みができあがっている。

さらに面白いことに、IP:port を登録するだけですぐにマッチング可能にしてくれるツール (AddressUpdater) や、対戦の成績を自動的に記録するツール (緋行跡) 、レーティングをつけることのできるサービス (Tenco!) など様々な補助ツールがでてきて、自分はプログラマーなのでこういうものが発展することが特にわくわくした。

緋行跡の画面 http://isao0110.blog46.fc2.com/blog-entry-295.html より 緋行跡の画面 http://isao0110.blog46.fc2.com/blog-entry-295.html よりTenco! の画面 Tenco! の画面

萃磨選堆**、**2018年にアクセスしてみると、こんな書き込みで止まっていたのが侘び寂びって感じで良かった。

東方緋想天の熱狂を体験して

今は懐かしい良い思い出になってるけど、当時は対戦してもほとんど勝てないし、一体どうすればいいんだ…という惨めな気持ちになってたことも多かった。学校から帰ってしばらくNPC相手にコンボの練習とかをしている頃もあったけど、ふと気づいたらもう時計は寝る時刻をさしてて、人間に与えられる時間っていうのは少なすぎる…と感じたのを覚えてる。

このゲームを通して自分は「先読み」をする力は全然ないことがわかったけど、パターンを暗記して、それをなぞるだけでも勝てることも少しはあった。「自分は苦手なので…」とかいってやる前から放棄するのはやめよう、繰り返し練習すればある程度は楽しめるぞ!って…なんだか自己啓発本みたいな言葉になってしまったけど。

最後に、てんこあいしてる