令和最新版最強決定戦でカメラ付き耳かきをもらった
ここ最近Amazonで「令和最新版」と付く製品が多数販売されている。 アンサイクロペディアによると 令和最新版は中国の最先端の製品にのみ命名される名誉ある称号で、 最先端すぎて令和最新版ストーブファンからはホログラムの炎が浮かび上がるし、令和最新版イヤホンからは電流がダイレクトに流れてくるらしい。
しかし、この名誉ある称号がついた製品は全体的に価格が安い。あまりに安いと(これ実際に使えるの?大丈夫なの?)と疑いの目を向けてしまう。 そういう話をお絵かき練習会 の通話でしていたら、 令和最新版製品の中からこれは良さそうってのを選んで送り合う企画をやろうという話になった。
その企画を「令和最新版最強決定戦」と称して次のルールでやることになった。
- 令和最新版やそれに類する言葉が入った製品のみが対象
- 3000円以内の商品のみ
- 何を送ったかは交換相手には伝えない、開けてからのお楽しみ
- 送る相手はくじで決める
(※背景画像はイメージで、実際に送ったものではない)
このとき通話にいた3人でくじを引いて送る相手を決定し、令和最新版最強決定戦が始動した。
そして通話から2日ほど経った日、だびでさん から荷物が届いた。
令和最新版のカメラ付き耳かき
これは令和最新版の耳かきで、なんとカメラが先端についていてスマホでカメラの映像を見ることができるらしい。 さすが最先端を行く令和最新版。耳かきにカメラをつけるという発想はなかった。
さっそく箱を開けてみると、電動歯ブラシのような電子機器と、金属製の耳かきぽい棒などが入っていた。 多言語で書かれた説明書が入っていて、内容物などが列挙されているのだが 「子供の耳かき」「アダルトの耳かき」という風に怪しげな日本語が早速登場してさすが令和最新版…最先端の日本語をやってるぜ…と心躍った。
これでどうやってカメラの映像を見るかというと、 耳かき自体がWi-Fiアクセスポイントになり、そのWi-Fiにつながったスマホに向けて映像を飛ばす やり方っぽい。よって、スマホ側に専用アプリを入れる必要がある。
早速アプリをインストール……といきたかったのだが、Play Storeのレビューが不穏。
最近投稿されたこんなレビューがあった。
セキュリティの上の問題がある。 耳かき自体は良いが、暫く使っていた所、ネットの非常に遅くなった。 不思議に思っていた所、androidの鍵マークの通知が出てきた。 曰く、time sisoに接続しています。このアプリは閲覧webやメールなどの様々なアクティビティを監視できます。 焦ってすぐに消した所、ネットの遅さが解消した。 一体どんな通信をしていたのか… 意味のない通信と書いているレビューもあるが、私はそういう事を調べる技術はないので分からない。 ただ、androidのそういった通知は今まで見た事がないし、何かしらの通信をしていた事を考えるとセキュリティ上の問題があると言わざる得ないだろう。
令和最新版の耳かきアプリ、なんと最先端過ぎて耳を映すだけでなくスマホの情報を送信までしているということなのだろうか、 普通ならここで不安になってやめるところだが、うちにはほぼ使ってない激安Androidスマホがあるのでそれにアプリを入れてみることにした。
手順は次の通り。
- 耳かき自体がWi-Fiアクセスポイントになっているので、Androidから
siso-xxxx
というWi-Fiに接続する - Time sisoアプリを立ち上げて画面中央のボタンを押す
- 映像が見えるようになる
本当に耳かきの先の映像がみえるようになった。 Storeのレビューを見ていると「そもそも使えない」との意見も多かったが、うちの激安Android(Redmi 9T)ではこのように普通に映像をみることができた。 実際の耳の中の様子はちょっとグロいので、ねんどろいどに接近した様子のスクリーンショットを貼る。
さて、気になるセキュリティ面について、まずこのTime sisoアプリは初回起動時に位置情報サービスを要求してくる。 確かにこれは(なぜ…?)と疑ってしまう。近くのWi-Fi機器から映像を受信するだけでなぜ位置情報が必要なのか。 しかし、位置情報の要求は拒否できる。拒否してもアプリは使えた。
そして、モバイルデータ通信がONだと、Time sisoは謎のVPN構成を作る。 新しいVPNが作られるとAndroid OS側でVPNはあなたの通信をすべて監視することができるけど、大丈夫?的な警告が出る。 なぜ耳かきの映像を送るためにVPN接続が必要なのか?全然わからない。
そしてVPNに接続した状態で少しTime sisoアプリを使ってみるとアプリ自体がモバイルデータ通信をしていることもわかった。 令和最新版のカメラ付き耳かきはあまりに最先端を行きすぎて耳かき中に謎のモバイルデータ通信を行っているらしい。 さすが令和の最新版! 端末のroot化はしていないため何のデータを送っているかまではわからなかったが、Time sisoがVPNを作って何かしらモバイルデータ通信をしているのは事実だ。 Play Storeのレビューを見たら怪しいので機内モードにして使ってます。という意見があって面白かった。
さらに最先端すぎて耳以外でも 穴で有ればどこでも使える らしい。 さすが令和最新版、すごすぎる。
まとめ
令和最新版という最先端の称号がついた妙に安い商品は色々あって、カメラ付き耳かきは実際に使えた(映像がちゃんと見えた)。 しかし、あまりに最先端すぎて謎のモバイルデータ通信をやってたりするのでこの最先端についていけるかが課題となりそうだ。
また、自分からは佐倉さんに2021最新版テーブルライトを送ったのだが、ダイソーのコップみたいで草と大変好評をいただいた。
【令和最新版最強決定戦】 アマゾンで3,000円以下の令和最新版の製品を送り合う遊び。 オタクからダイソーのプラスチックコップみたいな水晶テーブルライト届いて草。ベッド横を輝かせるか https://twitter.com/sakusakuunagi/status/1442497296009101315
令和最新版最強決定戦、自分だったらわざわざ買うことはないかな…といった商品に出会うことができて面白いので ぜひ皆さんもやってみましょう。