Android端末 Nothing Phone (2a)を買った
最近Android端末『Nothing Phone (2a)』を買った。 公式サイトを見るとわかるようにメカメカしいデザインが特徴的なスマートフォンだ。 私は過去に書いた通りApple製品のファンで、携帯電話は15年以上ずっとiPhoneを使っている。 そんな中でなぜAndroid端末を購入したのか、理由は3つぐらいある。
- お仕事用の端末を分けたい
- ガジェット欲を満たしたい
- 持続可能なインターネットへの投資
今のお仕事では私用の携帯に業務用のアプリを入れてもよい。 ただし、盗難や紛失にあった場合データを会社都合で消去することに同意しなければならない。 そういう措置ができるように特殊なソフトウェアを導入する必要もある。 うっかり紛失したらプライベートなデータまで巻き込まれて消えるのは嫌だなと前々から感じていた。
一方、AndroidにはAndroid Enterprise Work Profileという プライベートと仕事用のデータを分離する機能がある。 これはまさに前述した問題を解決してくれるので、仕事用に使うならAndroidがいいなと思った。
従業員の個人用プロファイルには影響を与えずに、デバイス上の仕事用プロファイルをリモートワイプして会社のデータを保護できます。
以下にNothing Phoneで撮影した動画を貼った。このようにアプリ一覧が Personal と Work に完全に分かれていて 同じアプリでも別々のアカウントでログインできる。
そして2つめの理由「ガジェット欲を満たしたい」はまぁ字の通りである。 時々新しいガジェットを買って色々いじったりして遊んでみたいという興味本位だ。 Nothing Phoneはハード・ソフトどちらもデザインが独特で、iPhoneとは違う新鮮な体験が得られた。
特にホーム画面やアプリ一覧はわかりやすくて、徹底したモノクロ配色がカッコいい。 面白いのは、アプリのアイコンまでNothing Phoneに合ったモノクロアイコンに変えてくれる点だ。 対応してないアプリがあってもNothing Icon Packを導入するとグレースケールに変換してくれる。 結果2枚目の画像のような統一感のあるアプリ一覧が実現する。
そして3つめの理由が「持続可能なインターネットへの投資」だ。 これは詳しくは持続可能なインターネット計画を見ていただくとして、 簡単に言うと「ひとつの企業にすべてを依存するのを避けよう、多くの選択肢を持っておこう」という運動だ。 今でもApple製品は好きだし使い続けているが、他の選択肢”も”知っていることは重要である。
実際2種類を使ってみると色々わかって面白い。 昔と比べるとiOSとAndroidの差は減っているように思えるが、 ここはiOSのほうが良いな、こっちはAndroidのほうが良いな、と多くの発見があった。
これは一般的にも言われているが、やはりAndroidはカスタマイズ性が高い。 アプリのアイコンを勝手にモノクロにできる、だけでもiOSからしたら信じられないカスタマイズ性だし。 公開APIでできることが多いのか、Appleのストアに比べて審査がゆるい?のか理由はあまりわからないが、こんなこともできるんだ、というアプリが多いように感じた。 Firefoxが拡張機能つきで使えたり、日本語入力エンジンを差し替えたりできるのはすごい。
しかし、メインの端末をAndroidに移行するには至らなかった。 一番の理由はスワイプの感覚が(iPhoneと比べて)悪い、ということ。 スワイプしたつもりなのにタップになってしまう。SNSを操作するときにかなりのストレスになった。 だが、Androidを常用している方から「スワイプがやりづらいと思ったことはない」とも言われたので これは優劣の問題ではなく慣れ……自分がずっと使っていたiPhoneに身体が慣れすぎたのかもしれない。 また、携帯以外ではやはりApple製品を使うことが多い(メインPCはMac、タブレットはiPad、スマートウォッチはApple Watch)ため、 これらとの強力な連携を捨ててまでAndroidに移行しようとは思えなかった。
というわけで、Nothing Phone (2a)はお仕事関連の作業専用の端末となったが、買ってよかったと思う。 Android Enterprise Work Profileだけでも安心感が増したし、 繰り返すが持続可能なインターネットへの投資として、Androidの世界観、手触り感を知れてよかった。 あとiPhoneと比べると価格がお安いのもいいね!