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初めてアニメイトに行ったあの日

初めてオタク系ショップに行った日のことを覚えてるだろうか?

少し記憶をたどってみたらあの日のことを少し思い出したので書く。

https://www.animate.co.jp/shop/nara/access/ より https://www.animate.co.jp/shop/nara/access/ より

2006年、当時は涼宮ハルヒなどをきっかけに深夜アニメがちょっとしたブームとなり、「灼眼のシャナ」や「ゼロの使い魔」などの作品が中学校のクラスの一部のグループでひっそりと流行っていた。

オタク仲間だった友達が「アニメイト行ってみようぜ!!」なんて言い出して「ちょwマジで行っちゃうのかよw」みたいなノリでアニメイト奈良店に行くことになった。中に入るとアニメのグッズが所狭しと並べてあって天井から床までアニメ系の広告で溢れていて初めて足を踏み入れた中学生にとっては異世界だった。

「これはさすがに魔界すぎるw」などといって複数人でやたら固まって「おいお前先いけよ!」って感じで緊張しながらじりじり店内を巡った記憶がある。床にアニメキャラの絵が描かれた広告があったので、「これ、顔を踏んだらダメなのかな…」って足元を気にしながら慎重に歩いた。

しかし、アニメイトに行こうと思った目的は(自分は)アニメグッズが欲しいからではなくて非日常感がほしかったからだった。さらに当時は「おいおいw」とか言いつつ(さすがに萌えアニメのオタクになったら人間終わりでしょ、まぁ見物くらいならいいが…)と勝手に萌えアニメのオタクを内心見下していたところがあった。

でも、それは心底無理だと思っていたわけではなくて、(こんなのに興味あるとかさすがに恥ずかしい)という中二病のような心理からだったのだろう。そんなこと表では言いつつも家ではこっそり「ゼロの使い魔」「灼眼のシャナ」とかのアニメを隠れて見ていたし、夜になったら「ルイズ エロ画像」で検索してあとから履歴を消すということをしていたので、恥ずかしがってただけだった。

脱線してしまったけど、その萌えアニメオタクを見下していたような自分が実際にオタクショップに足を運んだというのはかなり非日常で緊張感のあるもので、今(2019年)となっては当たり前のように入るオタクショップも、最初はそんな気持ちを抱いてゆっくり歩いてたな…と思い返すと感慨深いものがあった。