KJ(かわいい・ジョッキー)
KJ(かわいい・ジョッキー)とはかわいいものをいい感じに次々と見せてくれる人のことである。 音楽をいい感じにつなげて次々と聴かせてくれる人がDJ(ディスク・ジョッキー)であれば、かわいいものを次々と見せてくれる人はKJ(かわいい・ジョッキー)と言って差し支えないだろう。かわいい・ジョッキーという言葉はフォロワーのほろあまさんのツイートで初めて見かけて、この言葉が大変気に入ったのでKJという概念が自分の中で高速に普及した。
オタク友達と雑談しているとき、暗い話題が続いて「はぁ…人生どうすればいいんだろね」という雰囲気になることが結構あった。これはついついインターネットの揉め事をウォッチしてしまったり、大人の思想に染められた結果そういう話題が出てきたりと色々な要因があるのだが、そんなとき友達がとっさに言い始める、「ハァーちょっとそろそろ、アズールレーンの話していいですか?」と。
アズールレーンというのは当時流行っていたゲームで、とにかくかわいい(えっちな)キャラがたくさん出るのでファンアートがたくさんあった。実際我々はそのゲームをプレイしていたわけではないのだが、とにかくかわいいキャラがたくさんいるので、暗い話題になったときはアズールレーンのおすすめイラストを次々と貼っていく流れが始まる。パーティーの始まりである。 画像が貼られる、「うぉ!…乳でっか!!」などの言葉が飛び交う、KJをしている側は単純に自分のお気に入りを淡々と出し続けるわけではない、対話相手の好きそうなものを選別したり、マイナーそうな作家のイラストを差し込んでみたり、考えて出す。それで良い反応が得られたらよっしゃ!みたいな気持ちになれる。気持ちはセットリストを組んでいるときのDJと同じである。
このように対話しながらKJをやっている人はあまりいないだろうが、もっと身近なところにもKJはいる。 それはTwitterのタイムラインである。Twitterは今や多くのかわいいイラストが流れてくる場所。 リツイート機能を使うと、「これは!」と感じたイラストを自分のフォロワー全員に任意のタイミングで見せることができる。 何を見せるか、いつ見せるか選択できる、と来たらこれはもう完全にKJ(かわいい・ジョッキー)の条件を満たしている。 かわいい画像をリツイートするとき、一瞬考える。これはフォロワーの〇〇さんに刺さりそうだな、よし!次はこれをリツイートだ!という風に…。または、これはメジャーすぎてわざわざ流さなくていいかもな、少しマイナー作家を攻めて反応を見るか…でもいい。やはりこの思考過程はフロアを湧かせるDJと同じだ。
DJはコントローラーを使って音を加工したりするが、アニメなどの動画であれば似たようなことができる。 このツイートの動画では同じシーンを言ったり来たりしてスクラッチのような効果を実現している。 かわいいシーンを前後させることであっあっ今の口の形!あっ今のも!あああ!という風に盛り上がること間違いなし!