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理想のキャリア

「今後のキャリアをどう考えてますか?」 労働をしているとよく聞かれる質問だ。 インターネット人間あるいは趣味人ならきっとこう返したくなる。 そんなの働かずに済むのが一番に決まってるだろと。

が、現実問題働かずに暮らすのは難しい。 生活を続けるために労働に勤しむ必要がある。 労働を続ける前提だと、今後どうなりたいかという問いは無視できない。 こういう場合よく提示されるのが「目標となる人を見つけて、それに向けて自己研鑽しましょう」というやつだ。 まぁ確かに、この人みたいになりたい!という具体例があれば今後の行動も決めやすい。

私はプログラマーなので、会社やネットであこがれるようなプログラマーがいないか探してみた。 影響力のある(SNSのフォロワー数が多い)人は確かにいたが、心ときめくことはなかった。 常日頃から過激な言葉で分断を煽ったり、AIやニュースに対して大袈裟に驚き続けている。 こんな人たちにはあこがれるどころか距離を置きたいぐらいだ。

そこから考えた結果、私があこがれる技術者像はお金や人脈にはほどほどに無関心で 子どものように面白い技術に手を出して遊びながら学びを得る姿だ。 しかし、そういった人は衆目を集める要素が薄いためそもそも見つけるのが難しい。 SNSのアカウントを持っていてもニッチな技術をいじった過程を吐き出しているだけだったり、 それどころか技術の話を一切せずに趣味の話ばかりしていたりする!

そんな人をどうやって見つけるか。私が良かったと思う方法のひとつは、 GitHub(や近しいOSSコミュニティ)で巨大な製品、またはニッチだが興味深い製品に貢献している人から探すというものだ。 その人のプロフィールに飛んで、いい感じの個人サイトまで持っていたら確度はさらに上がる。 こうして「これになりたい」像が固めやすくなる。

上司に「こういう技術者になりたいですね」と示したところで 「それはいいけどさ、会社の利益にどう繋がるの?」とか言われることもある。 繋がるような面白い課題をお前が持ってくるんだよ!と打ち返してやりたい、が流石にできないのでなんとかしたい。 ビジネス人間からしたら社会不適合者が甘えたこと言いやがって、、とお怒りになりそうだね。 上手く需要と供給が合致したらいいんだけど、や、この話はまた次の機会に。