『菜なれ花なれ』『前橋ウィッチーズ』の舞台巡り
今、アニメで群馬がアツい!
去年放送のアニメ『菜なれ花なれ』と今年放送のアニメ『前橋ウィッチーズ』がどちらも群馬県が舞台でかつ、私のタイムラインでは人気の作品だ。 アニメ仲間で集まったときにこれは今のタイミングで行きたいね、と話が出て一泊二日の群馬聖地めぐりに行くことになった。 訪れたのは高崎→前橋→沼田の3箇所。高崎・沼田が『菜なれ花なれ』の舞台で、前橋が文字通り『前橋ウィッチーズ』の舞台である。
まずは高崎から。高崎では菜なれ花なれの主要キャラの家のモデルになった場所があり、(当たり前だが)お〜〜っアニメで見た光景!! と盛り上がった。 周辺のお店に『菜なれ花なれ』のポスターが貼ってありそのうちの和菓子屋さんで(あ、ポスターあるなー)(あ、応援ノートが置いてあるな〜)とチラチラしてたら店主さんが「なれなれで来た方ですか?」と話しかけてくれて、和やかな空気になって嬉しかった。 自分は未だに外でアニメのオタクであることがバレるのちょっと……という気持ちが抜けきれていなくて作品の舞台に行ってもあ、あ、アニメとか知りませんけど〜(そわそわ)(挙動不審)みたいになりがちなんだけど、地元の方から「アニメですか?」と声かけてもらうとはい、アニメです! と答えてホッとすることが多い。
しかも「これ、特番で声優さんが買ってたものです」「ぜひノートも書いていってくださいね」と色々アニメくん向けの案内をしてくれて(あ、あったけぇ〜…)と感動しちゃった。さらには「この先の電気館でね、なれなれの展示もやってますよ」と私が抑えてなかった場所まで教えてくれて聖地巡礼のプロ!?
つづいて前橋へ。前橋駅に着いたら即『前橋ウィッチーズ』のデカいイラストが迎えてくれてエモエモな気持ちに。
前橋ウィッチーズに登場する商店街を中心に散策。レトロな雰囲気が残る商店街は歩いているだけでわくわく感があって良かった。 こちらもあちこちのお店に前橋ウィッチーズのポスターが貼ってありアニメ! ここにもアニメ! と写真を撮って回っていた。
作中でも特に好きなシーン、第10話ラストで皆が別れた場所。 ここに限らずだが商店街は連休の中日なのに人通りが本当に少なくて、アニメで描写されていた通りシャッター街になりつつあり複雑な気持ちにもなった。 我々が訪れることで魔法のように一瞬で街が賑わうわけではないんだけど、少しでもなにかの後押しになればきっと良いことなんだって前橋ウィッチーズで学んだから……。
できれば上毛電鉄の前橋ウィッチーズラッピングトレインも見たかったが、タイミングが合わず。 でも、路線図見るだけで「前橋ウィッチーズすぎる……」と感じられて良かった。
そして最後の目的地、沼田へ。こちらは再び『菜なれ花なれ』の舞台。 作中のキャラの家のモデルであり、何度も出てくるお寺(舒林寺)へ!
ここは本当にお寺なので常時出入り自由ではないが、お寺の方に連絡して、タイミングが合えば中を見学させてもらえる! なれなれの巡礼で来たことを伝えるとまず奥にあるパネルを撮って、本堂を撮って最後にノートを書くといいですよ、とおすすめの順路を教えてくれて お茶菓子まで出してもらった。あ、あったかすぎる…(2回目)。お寺の通路にアニメの場面写やアクリルスタンド、パネルが飾ってあってここまで地元でプッシュしてくれるんだというのもなんだか嬉しかった。
お寺の他に、なれなれの舞台をいくつか巡る。 特に印象的だったのは団子坂(トンネル坂)。キービジュアルの背景にも使われ、作中の重要なシーン(かなたちゃんが飛ぶシーン)でも出てくる。 沼田の高低差がよくわかる風景として見応えがあり、二重に感動した! 一緒に来てたオタクがdアニメストアで本編を再生して「ここからここまでジャンプしたのか…」と検証しておりアニメファンらしさが出ていて良かった。
滝坂やその間にある階段なども巡り、高低差がすごくて登る時はひーひー言いながらだったけどこういうのも後々いい思い出になるだろう。
沼田で休憩がてら訪れたカフェでも店員さんから「何で来られたんですか?」と聞かれ「アニメのぉ……」と答えると「なれなれですか!! もうお寺の方は行きました? 応援ノートもあるから書いていってくださいね!」と明るく対応してくれて、あ、あったかすぎる…(3回目)。作中で〇〇が出てきていて〜という話まで店員さんの方から繰り出されてすごい、めっちゃなれなれに詳しい!!と嬉しくなっちゃった。岐阜に行ったときはこちらが店員さんにアニメの説明してたのに(?)。 この群馬県への旅を通して様々なあたたかさに触れて……どこからやってくるんだろう溢れ出すこの想い達…。
実は群馬県を訪れたのは初めてだったのでそういう意味でも楽しかったね、 関西育ちだと群馬県のイメージがもともと全然なくて2chでグンマー帝国だとかネタにされてるのばかり目に入ってる終わりの知識になっていたから。 そんな中、ここ2年で群馬が舞台の名作アニメが出てくれたおかげでなんでもアニメ駆動の私が自身の感覚で、自分の言葉で群馬を味わえる日が来た。 SNSに群馬出身のフォロワーさんが複数人いたことも幸いしてアニメに出てきた以上のことを知れたような気がして、気がつけば群馬のこと好きになってた。 アニメ視聴も舞台巡礼も団体戦で、やっていきましょう。