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みんなで作る感動体験 Extreme Hearts × Hyper × Stage

アニメ『Extreme Hearts』(通称エクハ)のイベント:Extreme Hearts × Hyper × Stageに参加した。 結果として大満足だったが、過去に参加したイベントと比べるとまた違った軸の楽しさがあったような気がして、それは何なのか考えた。 エクハのアニメ自体が素晴らしくて…という話は2022夏アニメの記事で書いているのでここでは省いて、今回のイベントの体験にフォーカスしてみようと思う。

本イベントはトーク、クイズと続いて最後にミニライブという流れで自分が普段よく行く音楽メインのライブイベントとはちょっと異なる形だ。ライブというよりはアニメイベントという感じだろうか。

最初のトークパートはアニメの名場面を振り返る企画。もちろんだけどホールの大スクリーンにアニメの映像が流れるわけです。 もうこの時点でとんでもなく嬉しくて…。エクハを大好きになった要因の一つに「画面の嬉しさ」があって、それは美麗さや描き込みの多さとはまた違った上手く言い表しづらい概念なんだけど、とにかくその嬉しい画面が次々とスクリーンに映し出されるのが良かった。

続くクイズパートも全てアニメ本編の画面に則った出題だったので、次々とアニメのシーンが流れる。 たとえば作中でキャラクターが診断された怪我の名前は何でしょう?というものがあった。普通ならばそんな細かいところ覚えてないよ!となりそうなものだが、放送当時Twitterでファンたちが一斉に「この画面、腓骨筋腱捻挫になったときに使えるな」などと言いながら一斉に画像を貼っていたものだからイベント中にこのクイズが出た瞬間(あれじゃん!!Twitterで100回ぐらい見た!)となれて楽しかった。この問題はファンから募集したクイズだったからというのも大いにあるだろう。

重々しい印象な怪我の名前に対してふにゃっとした矢印、そして右にはカワイイ所長とノノちゃんが立っていて背景はバカでかい足という調合が妙に面白おかしく「嬉しい」画面を構成している。こういう皆で共有した嬉しさがこのイベントの体験を形作っていたのではないだろうか。


私のTwitterアカウントによる「腓骨筋腱捻挫」の検索結果。みんな腓骨筋腱捻挫好きすぎ!

そして最後はライブパート。エクハの各種楽曲が素晴らしいのは言うまでもなくだが、ここにも「みんなで作る体験」を象徴するドラマがあった。ある楽曲の披露中に機材トラブルが起きて音楽が止まってしまったのだ。一度は演者さんが上手くフォローしてくれたが、すぐには直らず、一度仕切り直しとなり演者さんは退場。するとどうなったか、観客席のみんながコールを始める。こんな想定は誰もしてなかっただろうから、誰かがとっさに起こした行動だろう。でも、いつ音響が復帰するかもわからない……私もコールしながらそういった不安を抱えたままでいた。そんなとき、スクリーンの映像が切り替わり観客席側を映すカメラの映像が流れ始めた。

観客が着ていたフルグラTが映り、次に最前列に置かれたラーメンの食品サンプルが映った! これは何かというと、アニメ第3話のフードコードでのミニライブにて「最前列でラーメン食べながら聴いてるオタクがいる!」とTwitterで放送時から話題になったシーンの再現だ。フルグラTに続いてこの最前ラーメンが映ったときは会場は大盛り上がり。 まさにファンがおもしろシーンとしてネット上で共有していたネタがある程度浸透した上で、それをリアルのイベントでも再現するファンと、それを拾うカメラとすべて揃ってはじめて実現した体験だ。


「最前ラーメンオタク」として人気を博した第3話のシーン

さらに次には「Mina de ganbarone」と書かれたTシャツを掲げるファンの姿が映される。これはアニメ本編中でキャラクターが着ているTシャツだが、物販で販売されているわけではなくファンの自作だ。これもまたラーメン同様にこのシャツが本編に何度も登場したことが知れ渡っており、自作してイベントに持っていくファンとそれを拾うカメラが揃わないと成り立たない。 そんなこんなで少し経って音響も復活。無事にライブパートは終わった。

この一連の少し面白おかしくも心地よい体験はなんだったのか帰路につきながら考えていた。 まず、エクハはここ最近の深夜アニメの中で特段人気のある作品ではないらしい。 私のTwitterのタイムラインでは超人気作品なのだが、その圏外のアニメ好きに聞いてみると「エクハ?チェックしてなかったなー」という反応でガーン…となった覚えがある(その後エクハを布教した)。

でもだからこそ…、エクハのファンたちはうちらで頑張って盛り上げていこうね!(Mina de ganbarone)という気持ちに溢れている。今回のイベントは比較的小規模な会場だったが集まった800人のエクハ愛は確かなものだろう。 800人という大きすぎない規模だからこそファンは(俺が…やる!俺たちがやらないと!)と本編内の小ネタを拾ったクイズやグッズを作ったのではないだろうか? もしこれが大人気コンテンツによりお出しされる大規模イベントだったら今回の体験は成立しなかったかもしれない。

ライブパートの後にはキングレコードの偉い方からの手紙が読み上げられ「エクハはお世辞にもヒットしたとはいえない状況ですが、じわじわとファンの熱量を感じている(抱き枕カバー完売したし)。これで終わらせたくはない。新曲を出したいと思います」という内容が語られ歓喜したが「ヒットしたとはいえない」部分については(やっぱりそうなのか・・)という気持ちもあった。しかしその後に続く言葉はファンたちのMina de ganbarone精神と結束力の裏付けでもあった。

小さなコンテンツならばなんでもいいというわけではなく、エクハが少なくとも800人を熱狂させる要素を持っていたのももちろん重要だ。 私の場合は前述した画面の嬉しさだったり、夏アニメの記事で書いた最終話のライブシーンだったりしたわけだが、他にも様々なエクハ愛を持ったファンがいるはずだ。 自分はイベント中に気の利いたグッズを提供したりはできなかったが、そこでもらった感動をこうやって書いてインターネットに放流することで少しでも多くの人にエクハの魅力を届ける努力をしてみようと思った。また応援の一環として小鷹咲希ちゃんのプライベートタイム抱き枕カバーも購入した。

これは…あたしたちも負けてられないねー!
うん!いっぱい(エクハの感想を)書いて次の体験を作らなきゃ!