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「矛盾社会序説」読んだ

普段は技術書とえっちな漫画しか読まない自分がまさかこんな本を読むことになるとは、自分でも驚いたけど、普段読まないからこそ色々と新鮮で良かったのかも。

きっかけはTwitterで誰かがつぶやいてたか何かだったと思う、そんな些細なきっかけで購入した。

どういうテーマを扱った本?

たとえば、外国人難民や障害者といった誰が見ても「社会的弱者」にみえるような人たちに対しては「救ってあげなきゃ」「差別をなくそう運動」みたいなのが出てくる。

しかし、「そこまでかわいそうではないけど、下層の人たち」に対しては世間は冷たい。「それはお前が努力してないからだ」などと一蹴されたりするのだ。これはなんだか矛盾してないだろうか?というテーマ(と自分は感じ取った)

そこから派生する様々な話題が章ごとに繰り広げられていく。

SNSでよく炎上するアレ系が勢揃い

取り上げられる話題は次のような感じ、どれも SNS なんかで活発に議論されてよく炎上してたりするやつである。

「どうしようもない話」って良い…いや良くない…

こう普段から薄々感じるちょっとした黒い不安みたいなのをきれいに章立ててまとめられていて、これだけでも非常に読んでいて面白かった。面白いというのは気分が良くなる、心が晴れやかになるといったことではなく、自分の傷をえぐってかつ、「はは・・確かにそうだよな、でも、どうしようもないんだよな」って軽く笑ってしまうような感覚。どう考えても気持ちは暗い。暗いのだけど、読みすすめてしまう。このどうしようもない気持ちになるのも悪くはないな…とかゆらゆら思ってしまうのであった。どうしようもないと言ってしまって思考停止するのはよくない?かもしれないな、でも、これでいいんだわ…という気持ち。