p-hone p-hone.info

アニメ『CUE!』の魅力

2022年1月から放送しているアニメ『CUE!』がすばらしい。

CUE! | アニメ動画見放題 | dアニメストア

CUE!を見たきっかけは誰かに勧められたわけでもなく、『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』と同じ制作だったからという安直なもので、とはいえ一度Re:ステージ!を体験してしまうと同等の感動ってなかなか味わえないし、あまり期待はしてないかなという気持ちだった。

まず1話、主役となる新人声優の15人ぐらいが一気に登場して(え?全然覚えられない!)と困惑したが新人声優が声優のお仕事をやるアニメなんだな、という大筋はつかめた。

声優のお仕事アニメといえばガーリッシュナンバーとかSHIROBAKOを思い出すような感じあるなぁと静観していたのだが、1話の後半で『ハムレット』を演じるシーンがあって思わずそこで萌え散らかしてしまった。同時に(このアニメ、想像を超えた何かを感じる!)と次回が楽しみになっていた。

アニメを見ていて落胆する(悲しい)瞬間のひとつは(あ、どうせこうなるんだろうな…)と先の展開が完全に読めてしまったときだ。 やはりエンターテイメントであれば(この先どうなるの!?予想できない!)というワクワク感がほしい。 かといってあまりに支離滅裂だとついていけなくなるので、王道と邪道(?)を行き来する適度なバランス感が求められる。

アニメ『CUE!』はそこのバランス感が非常に上手い。 CUE!では16人の主役が4人ずつの4チームに分かれてチームごとに話が進むのだが、チームが異なるとお話の雰囲気もガラッと異なる。 とあるチームでは真剣に声優をやっている回中心で、これぞ声優のお仕事アニメという感じ。新人声優が演技や人間関係で悩み仲間や先輩などに支えられて成長していく…というまさに「いい話」である。

しかし、これだけでは終わらないのがCUE!のすごいところだ。他のチームの回になると、突然いなり寿司を作り始めたり、女の子が突然ヘリに乗って登場して日本のアニメが大好きになったり、子どもと遊んで終わったり、風船を追いかけていたら仕事が決まったりする。ほんのり狂気を感じる回が散りばめられている。


▲ 7話より。時折「待って!」「えっ 何 この展開?」と言いたくなるのがCUE!の魅力

「なんだこの話……正気を保っていたらこんな脚本絶対思いつかないだろ……」と困惑させておきながら次の回では真っ当な新人声優の成長ストーリーが展開されたりするのだ。 Twitterフォロワーののんろそさんのブログ記事 にこんな記述があり「そう〜これこれ!!」ってなった。正気と狂気をいいバランスで浴びて整っているのかもしれない。

CUE、マジで良かった。シリアスとギャグの異常なバランス、サウナと水風呂みたいに整う効果がある。

そんなこんなでCUE!の素晴らしさに感銘を受けて気がつけばBlu-rayを予約して特典でついていたライブの先行応募もせっかくだし…と応募した。 そうしてCUE!の3rdライブに参加することになり、ライブ前に曲の予習とアニメの復習しておくか、と2周目を見始めたらこれがまた実に良かった。 主役キャラが非常に多いタイプのアニメはキャラクターの性格や関係性がよくわかった上で最初から見返すと初見では気づかなかった演出や仕草がわかってこれが超・楽しいのである。

そして気持ちが高まってからの3rdライブ。実はCUE!の声優陣の半分ぐらいは以前に単独ライブに参加したDIALOGUE+ と被っていて中の人がある程度わかる!となれたのも嬉しい誤算だった。『CUE!』の楽曲もまた素晴らしく、さらに3rdはアニメ化後初のライブということでアニメの映像と連動した『スタートライン』『Tommorow’s Diary』なんかはもう本当に良くて「私は日本のアニメ(CUE!)が大好き……」という気持ちになれた。 また、大学の友達がCUE?知らないけど久しぶりにライブ行きたいし、一緒に行ってもいいよと言ってくれて、CUE!の輪が広がったのも嬉しかった。一緒に直前の上映会で盛り上がり、ライブ当日はしっかり全員アニメ『CUE!』視聴済の顔つきで参戦した。

真っ当に面白いお仕事アニメとしての側面がありつつ、そこに狂気をひとつまみ…、その上「女の子が歌って踊る系」の要素も含みライブイベントも楽しい。 さらにはRe:ステージ!ドリームデイズ♪と同じ作画陣ときた。こんなに揃ったアニメ、ある!?

じつはアニメ『CUE!』は2クールアニメで今でもまだ放送途中である。ライブも参加して気持ちが盛り上がっているので今後の展開がますます楽しみ。というわけで、非常にすばらしい作品です。アニメ『CUE!』ぜひチェックしてね。

CUE! | アニメ動画見放題 | dアニメストア