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声優オタクに憧れたけど、なれなかったお話

アニソンが好きなのでアニメ系のライブイベントによく行っています。

そういったイベントはアニソンが聴けるというのはもちろんあるが、それ以外に歌手・声優さんを見に行くことができるという面もある。

最初は声優さん…あんまり知らないし別に興味ないねという気持ちだったが何度かイベントに参加しているうちに気持ちの変化が起きた。たしか2015年(大学4年生)のとき。

「声優」目当てでイベントに参加してみたくなった

イベントに参加してみると、声優さん目当てで参加している人が目立つ。なぜ目立つか、声優さんが何かアクションを起こす度に「〇〇ちゃんかわいいよ!」だとか声を張り上げてたりするから。いわゆる「声優オタク」の方々である。

ここで「声優オタク」に対して「うわ怖っ…近寄らないでおこう」と思うか「あそこまで熱くなれるの…羨ましいな」と思うかで道は分かれると思うけど。

正直、あそこまで熱くなれるの…羨ましいと思ってしまった。「声優のオタクってなんだか楽しそう」って。

声優 K さんとの出会い

声優目当てでイベントに行くとしても、”推し”の声優さんがいないとそもそも意味がない。そのときちょうど自分の好きなアニメキャラを演じている率が非常に高い声優さんがいた。以下その声優さんをKさんとする。

キャラが好き→声優が好きという矢印はつながらないと今は思うのだけど当時はとにかく声優目当てでイベントに参加してみたかったので理由はどうでもよかった。

さっそくその時開催が近いイベントに申し込んだ。やるからには、ちゃんとやらなければいけないと思ってCDを複数枚購入して参加券をたくさん入手した。同じCDを何枚も購入するなど馬鹿げていると考えていたのに、何かが崩れていった感覚があった。

声優さんとお話できるイベントへ

申し込んだイベントはライブパートもあるが、他に声優さんのトークと「お渡し会」という声優さんから手渡しで何かを貰えるというパートがあった。

Twitterなどで声優オタクの方々の発言を見ている限り、直接推しの声優さんとお話したり、さらには印象に残る台詞を繰り返し使うことで声優さんに自身の存在を覚えてもらう(認知をもらう、というらしい)ことができ、それが声優オタクとしてのステータスになっているように見えた。

なるほど、声優オタクとして強そう(?)に見える人たちはこういう言動をしているのだなと変な知識がどんどんついてきて、いよいよイベント当日をむかえた。

ライブパートは非常に楽しかった。歌の間奏に「アァ~~よっしゃいくぞ~!タイガー!ファイバー!」といった謎の掛け声が入る、これが意味はまったくわからないのだけど楽曲のリズムと上手く噛み合ってて変に心地よかった。元々アイドルオタクの文化みたいだけど、詳しくは長くなりそうなので割愛。

第三者視点から見たら気持ち悪いだろう、でも、中にいると謎の一体感が会って心地よさがある 第三者視点から見たら気持ち悪いだろう、でも、中にいると謎の一体感が会って心地よさがある

トークパートなどが終わり、最後の退場時にお渡し会がいよいよ始まる。

推しの声優さんと直接お話するのは辛い

お渡し会は直接声優さんと対面することになるので、わずかな時間ではあるが声優さんと会話することができる。

これが始まる前から結構困った。応援してる声優さんではあるけどどう会話すればいいのだろうか?と考え込んでしまった。

典型的なコミュ障(コミュニケーションが下手な人の呼称らしい)というやつだろうか…。会話した結果相手に「こいつ喋り方が気持ち悪いな」とか思われたり会話が途切れるのではないか、といったネガティブな思考に陥ってしまいそのせいで直接お話できて嬉しいどころかもう勘弁してほしい、逃げ出したいという気持ちになってしまった。

結果そのお渡し会は苦笑いしながら「お、、応援してますぅ」的な言葉ひとつだけ投げて逃げるように退場したような気がする。

あこがれた声優オタクにはなれなかった

その後にも何度か流れで声優メインのイベントには参加したが、ほとんど「また参加したい!」と思えることはなかった。あこがれていた声優オタクは自分には合っていなかったんだなと感じた。

アニソンは良い、ライブには行く

しかし、上のライブパートの感想にもあるようにやはりアニソンを聴いてみんなで盛り上がるというのはとても楽しい。音楽をきいている間は他人と会話する必要もないしひたすらに好きな曲を爆音で脳に入れ込んで快楽を得られるので、最高。アニソンは最高に良くてemotional。3月28日に ANIMELO SUMMER LIVE 2017 の Blu-ray disc が発売される。購入すると今年の夏のライブの先行予約もできる、みなさん買いましょう。アニソンを爆音で聴きましょう。

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