Misskeyサーバーのお引越し
数ヶ月前、避難用のSNSとして分散型SNS(Misskey)のサーバーを建てた。
Twitterの騒動をきっかけに勢いで建てたため、正直すぐ飽きて使わなくなりそうと思っていたが予想以上に続いている。 Fediverseでの生活を数ヶ月やってみて、よく語られるメリットもデメリットも感じられた。 メリットはやはり圧倒的な自由。自分自身が管理者だから凍結、仕様変更、意図しないTLの操作などの心配が一切ない。
ではデメリットは何か?と言われると、いくつかあるが大きなのがお金の問題だ。 前回の記事でVultrというサービスを使ってLinux VMを一台借りていると書いたが、これが(円安の影響もあり)毎月2,000円程と個人の趣味範囲としては痛い出費となっていた。
そこで、より安く済ませられないか移行先を探しConoHa VPSというサービスに移行した。 Vultrと同様にLinux VMを貸してくれるサービスである。
ConoHaは国内のサービスで料金がドル基準ではないし、まとめて払うとお得になるキャンペーンをやっている。 これでVultrで借りていたサーバーと似たスペック(RAM: 2GB)のサーバーを一括で1年分借りると 6,729円 となる。 Vultrが月2,000円つまり年額24,000円だったので、費用は1/3未満になった!
そして以下の画像からわかるように、ConoHaには美雲このはちゃんというマスコットキャラクターがいて、とてもかわいい。
美雲このはちゃんのすごいところは、コンテンツの豊富さ。 ただマスコットキャラとして広告をやっているだけではなく、壁紙や二次創作利用可能なイラスト、さらにはグッズ展開、音楽活動や10周年感謝祭(リアルイベント)までやっている。 萌えマスコットキャラを作る流れはひと昔前のインターネットではよく見た気がするが、2023年の今でも精力的に活動するIT系萌えマスコットキャラクターがいてくれる事実が嬉しい。
というわけで、Misskeyのデータベースを丸ごとバックアップして、ConoHaのVPSにお引越しを実行した。 Rootless containerを使ってみたら思わぬサーバーダウンに見舞われたりと苦労したが、2日ほどで引っ越しは完了した。
こういった引っ越しをすると、オープンであることの素晴らしさを改めて体感する。 Misskey本体をはじめ、内部で使われているソフトウェアもすべてソースが公開されていて知識があれば誰でも動かしたり改造できる。 よって特定のサービスや運営元に依存しない。
だから「出費が痛いから別のサーバーに引っ越ししよう!」が気軽にできる。 これはまさに、インターネットの原初の理念(特定の国や企業に独占されない)と繋がっているようにも感じた。 わざわざ手間とお金をかけて分散型SNSを運用しているのは、私がこういった思想に強く共感しているのも大きい。