p-hone p-hone.info

2年ぶりのコミケに参加して…考える

コロナ流行後初のコミケが開催された。前回は2019年12月だったので今回はじつに2年ぶりの開催だったらしい。

何事も長く継続するのは難しい。コミケ参加だってそう。 自分も最初は「オタクと言えばコミケでしょ!」という根拠のないエネルギーで動いていたが、何年も重ねていくと徐々に(なぜコミケに行ってるんだろう?)と考えはじめる。ここで(よく考えたらわざわざ行く程でもなかったわ)と冷めて去っていく人も多いだろう。特にコロナが流行して2年の空白ができるとふと我に返ってもういいやとなった人も多そうだ。一方、自分は2年ぶりのコミケにも足を運んでいた。

コミケに行かない人からするとエロ本大量に買って射精したいから行ってるんでしょう?と思うかもしれない。それはね…半分そのとおりです。でも、エロいものが見たいならpixivでもDLsiteでもいいはずで、それ以上になにかコミケに行く理由ができている。猛暑や極寒な時期にわざわざ人混みに埋もれながら参加する理由がなにかある。考えた結果、「非日常感」と「居場所がほしい」という2つの理由が浮かんだ。

非日常感、これは文字通りでコミケは年に2回だけ開催されるお祭りのようなものだ。大抵の人は同じことを繰り返す日常には嫌気がさしてくるもので、なにか刺激がほしくなる。コミケは普段とはまったく異なった体験ができる、あれだけの人が一箇所に集まってるだけで異様だし、たとえば今回のC99だと東西連絡通路がシャッターで分断されていて、SNSで「東西は分かたれた!冷戦だ!」とか騒いで盛り上がり、シャッターが開いたら「ベルリンの壁が崩壊したぞ!!!」とみんなで拍手して一体感を味わうなんてこともできた。普段の生活では味わえない体験を多くの人と共有できるという体験はライブ・イベントのような楽しさがある。

もうひとつは「居場所がほしい」。オタクであろうがなかろうが人間はどこかのコミュニティに属していないと孤独を感じて辛くなる生き物なので何かしらコミュニティには属していたい気持ちがある。久しぶりに会うオタク仲間と雑談したり、好きな作家さんに直接会って応援の言葉を届けたり…。SNSで相互フォローだけどわざわざメッセージを送るのもなんだかなぁ〜…って相手でもリアルで対面すると楽しくお話できたりする。このように自分がコミュニティに属していると実感できるとあぁ充実している人生だなぁという気持ちが残る。おそらくコミケに行かなくなった人たちは別のどこかで自分の居場所を見つけて人生をやっている。でも、コミケに居場所を求めてる人たちもいる。そういうことなのだろう。

…だらだらと書き出したあとだが、2年ぶりのコミケに参加して自分は「非日常感」と「居場所」を得られた気がして大変楽しかった。また副次的な効果としてうぉぉ、自分もなにか創作してやるぞという気持ちもでてきた。オタク、最高〜!がんばろう同人2022!