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液晶タブレット Cintiq Pro 24を購入した感想

ついにPC用液晶タブレットを買ってしまいました。製品の選定から使ってみての感想までいろいろな思いがあったのでまとめておきます。

奥にiMac 5K(27インチ), 右側にiPad Pro(11インチ)。それに比べてCintiq Pro 24でかい!

なぜ液晶タブレット?

いままでは iPad Pro (11インチ) でお絵かきしていて、描き心地には満足していたものの次のような不便な点もあった。

また、お絵かきチャットなどをするときだけPCにつないだ板タブに戻ってやるといった運用もしていたが、これも面倒で一つのデバイスに統一したかった。

そうなると、PCに接続する液晶タブレットを買えばいいのでは?という流れになった。

なぜ Cintiq Pro 24 ?

今は液晶タブレットといっても選択肢が多くある。その中でなぜ価格の高いCintiq Pro 24を選んだか。

使わないときに机のスペースを取らない

自分は本業イラストレーターではないので、絵を描く以外の作業を机ですることもよくある。よって、液タブを使わないときは机のスペースを液タブに取られたくないというのがあった。

そこでたどり着いた解決法がモニタアーム!アームに乗せることで使わないときは奥にしまっておき、使いたくなったら手でひっぱるだけですぐに持ってこれる。モニタアームにはVESAマウントという規格があって、これに対応している液晶タブレットが望ましい。

VESAマウント対応の液晶タブレットはWacomのCintiq 16/22, Cintiq Pro 24/32や、XP-PENのArtist 24 Proなどがある。

さらに、Cintiq Pro 24/32は、公式のWacomストアでモニタアームとセット販売があり個別に買うより3万円ぐらい安くなる(!)

高解像度

VESAマウント対応の液晶タブレットの中でどれを選ぶか悩んだけど、どうせなら高解像度の液晶がいい!って思ってCintiq Pro 24を選んだ。なんと4K解像度に対応している。

じつはCintiq Pro 16も4K解像度に対応しているのだが、なぜかPro 16はVESAマウントに対応してないという悲しみがあった。廉価版のCintiq 16(Proではない方)には付いているのに、どうして……(泣)。

しかし、Cintiq 16にすると解像度がFull HD(1920x1080) まで落ちてしまうので、さすがにもう少し欲しいなぁとなってCintiq Pro 24を選んだというのもある。

有名ブランドに弱い

自分は家電でもなんでも少々値段が高くても有名なブランド物を買ってしまうという性格なので、それでWacomを選択したという理由も少しある。

実はVESAマウント対応かつ、解像度がFull HDより高いものという条件であれば XP-PEN Artist 24 Pro も該当していてなんとCintiq Pro 24の半額以下という驚きの安さなんだけど、(ん〜でもなぁ〜……やっぱり昔からWacom製品を買ってたし…)というブランド志向が勝ってしまった。

代わりにArtist 24 Proは友達が同じ時期に買ってくれてレビュー記事も書いてくれていたのでArtist 24 Proが気になる場合はこちらの記事をみてみてほしい。

Artist 24 Pro 自分的まとめ|rnvneko|note
_こんばんは!世間はボーナスの時期を終え、もらったお金で欲しい物を買い終わったくらいのタイミングでしょうか?…_note.com

実際に使ってみての感想

まず前提として、自分はプロのイラストレーターではないので、描き心地(筆圧とか視差とか?)や色域についてはあまり気にしてない。あくまでも最初に挙げたようなiPad Proでの不便な点を解決するために液晶タブレットを選んだので、そういったレビューが見たい場合は次のIT Mediaの記事などを見るとよい。

人気プロ絵師による「Cintiq Pro 24」完全レビュー (1/7)
_こんにちは、イラストレーターのrefeiaです。 今回はワコムから発売された新型液晶タブレット「 Cintiq Pro 24 」のレビューを担当させていただくことになりました。Cintiq Pro…_www.itmedia.co.jp

(良い点)テンションが上がる

最初にあげる良い点が「テンションが上がる」って一体何なんだって感じだけど、これは結構大事で、でかい液タブが机にあると(うお〜〜!なんかクリエイターっぽさが出てていいなぁ〜!)って気持ちが高まる効果がある。価格が高い製品ならなおさらである。

実際にプロのイラストレーターではないからこそ、こういう形から入るスタイルというのは精神的(やる気を出すため?)に良いかもしれない!

(良い点)モニタアームとの組み合わせ

モニタアームは思った以上にいい感じ。狙い通り、使わないときは奥にしまっておいて、絵を描くときだけ前面に引っ張ってくることができる。Cintiq Pro 24とセットになっているモニタアームはFlex Armというもので、モニタアームでは有名なエルゴトロン社との共同開発なだけあってしっかりしてて良い。アームの可動部の固さも六角レンチで調整できる。

Flex Arm取り付け中の様子

なによりアームなので、スタンドと違って下の空間が空くのがうれしい。ここにマウスやキーボードを置くこともできる。

そしてアームなので画面の横に立てることもできる。こうすると液晶タブレットというよりサブディスプレイのようにも使える。

(良い点)USB Type-Cによる接続

iMac 5Kの記事にも書いたように、コードが多くなってごちゃごちゃするのはとても嫌なのでUSB Type-Cと電源の2本だけで接続できるのはうれしい。

ただし、USB Type-Cといっても正確には「ディスプレイポートオルタネートモード対応USB Type-Cポート」というもので、オルタネートモードに対応したPCにつなげる必要があるのでそこは注意。自分はiMac 5KでThunderbolt 3がついていたので難なく接続できた。

(良い点)CLIP STUDIO TABMATEが使える

これはCintiq Pro 24に限らず、PCであれば何でも言えることだが、iPad Proではこれが使えなかったので、液タブにすることで使えるようになって良かった。

Bluetoothキーボードなどを使えばiPad Proでも左手デバイス的な使い方はできるんだけど、TABMATEのこのコンパクトでホイール付きというのがとても便利で、キーボードで完全に代替するにはむずかしい。

(良い点)デカい

画面が広くて解像度も4Kなので広々といろいろなウィンドウを並べたりできる。iPad時代はキャンバスの周りにCLIP STUDIO PAINTのツールウィンドウを置くだけでかなり狭くなってしまってたので広いのはいいな〜ってなった。

(悪い点)デカすぎる

絵を描くときはアームを調整して目の前に液晶タブレットが来るようにするのだが、そうすると液タブがデカすぎて奥にあるiMac 5Kの画面の下のほうが隠れてしまう。かといって傾きを大きくしすぎると姿勢的につらいので、今は仕方なくiMacの画面が一部隠れた状態でお絵かきしてる…。

デカすぎる要因の一つにベゼルが太いというのもある。液晶部分は24インチなのに、ベゼルが太いせいで27インチのiMac 5Kよりも幅がデカい…。もうちょっと細くなってくれないかな…。

(悪い点)ファン音がうるさい

今の季節だからかもしれないけど、使い始めるとすぐにファンが回りだして結構うるさい。とはいえ、PCをスリープさせているときは回らないので描いてる最中さえ気にしなければ大丈夫。

(悪い点)タッチ機能

Cintiq Pro 24にはタッチ機能あり・なしでモデルが分かれていて、買う前に店頭展示品でタッチ機能を試したのだが、iPad Proと比べてとてもひどかった。指にすぐついてくる感じがなく、反応漏れがあったり引っかかりを感じたりしてまともに使えそうではなかった。ネットでレビューを検索してもCintiq のタッチ機能は無いほうがマシ。って書かれているくらいだった。というわけでタッチ機能なしのモデルを購入した。

よって、iPad Pro時代は指先で直感的にやっていたキャンバスの拡大縮小と手のひらツールでの移動はできなくなってしまった。ここは非常に残念。今はTABMATEのホイールで拡大縮小、ボタンで回転を入れているが、やっぱりiPad Proのスマートさには勝てなかった。

(悪い点?)フィルムを貼るのが苦行(諦めた)

液晶なので一緒に保護フィルムも買ったのだが、24インチのでかさの保護フィルムを貼るの難易度が高すぎて、しかも時間をかけてゆっくり貼ろうとしていったら途中でフィルムに折れ目?みたいなのがついてしまって何度貼り直しても気泡が生まれてしまって最終的にフィルムを貼るのを諦めた…。

それで仕方なく今はフィルムなしで使っているけど特に汚れがひどいとかはないのでまぁ裸のままでいいか…って思って使い続けている。お金払ってでもいいので液タブにフィルムをきれいに貼った状態で送ってくれるオプションとか欲しかった。