2022年 春アニメが豊作すぎたので感想を書いた
普段はアニメ見てますと言いつつも1クールに3〜5本ぐらいなのだけど、前期のCloverWorksの衝撃の件もあって 今期…2022年春アニメは視聴作品が急増した。そして実際面白いアニメが多かった。いわゆる今期豊作杉状態である。 これだけ見たならせっかくだし感想記事を書いてみたくなった。 アニメタイトルの順序はだいたい視聴開始した順。
CUE!
CUE!については前期からの続きだし、個別の記事で長々と語ったのであまり多くは書かない。 最後は16人全員でライブやって感動しちゃうんだろうな〜ってわかってたのに見事にForever Friendsでやられた。 最近の声優といったら歌って踊れてアイドルのような存在にもなれるんだけど、CUE!は声優であることを最後まで大切にしていて心打たれた。最終話の「私達、声優です!!」には無限に頷いていた。日本のアニメ大好きです。最高。 11月の4thライブで22話の再現をしてくれるのかなと今から楽しみ。
RPG不動産
制作:動画工房のきららアニメと来たらそれはもう勝ちでしょという気持ちで開始前から一番期待していたアニメ。 概ね期待通りの萌えを見せてくれたのだが、びっくりしちゃった要素がいくつかあって… まずはエッチだったという点。きららアニメといえば美少女多めだが露骨なエロは前面に出さずギャグ、日常、青春、友情に振っている作品が多い印象(おちこぼれフルーツタルトを除く)だったが、RPG不動産は主人公の琴音ちゃんの胸が異様にデカい上にそれを強調してくるものだからひなこのーとを見ているような気持ちになって頭がバグった。パン……下着が見える回数も非常に多くてほぼ毎回PMA(パンツが・見える・アニメ)の実績を解除していた。
次に、後半の数話が思った以上にシリアスだったこと。これも驚いた。中盤からなんとなく不穏な感じは出していたもののまさか最終話手前で主人公が死ぬとは思わなかった(復活したけど)。主人公がガチで死ぬきららアニメさすがに他にないのでは? こういうアニメで重めの話はどうなんだろ……と思った節もあったが、前半から何度も登場した竜の歌の使い方が上手くて、上手くて…。認めるよ、このシリアス展開をよ…。と半泣きで腕組みをして見ていた。
パリピ孔明
お絵かき練習会の通話で「パリピ孔明はマジで面白い!」と聞いて視聴開始。三国志全くわからないけど大丈夫かな?と思ったが問題なかった。ひとりの女の子とその仲間たちが成長し夢を叶えていく様を描く感じなんだけど、そのためのお手伝いをしてくれるのが三国志の世界から転移してきた孔明というのがユニークでそこで生まれるギャップが痛快なんだよね。三国時代の天才軍師が現代の音楽世界での”勝ち”をどのように導くかを見るのが楽しい。
個人的には、P.A.Works特有の σ みたいな口の形の作画がけっこう昔から受け継がれてるのが良かった(口の形専門家?)。
https://twitter.com/p__hone/status/1523266871163637760
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
ただでさえ人数の多かったスクールアイドル同好会にさらに新キャラが登場したもんだからすごいわちゃわちゃしてきて、 ランジュ、ミア、栞子…みんな良い子ではあるんだけどすべての問題解決が早すぎる気もして咀嚼しきれてないまま完走しちゃったな…という気持ち。最後に曲のMVが入るのもあって物語をやる枠が狭いのかなとも思ったり。MVと曲は高品質なんだけど。
……だけどさぁ!第6話「“大好き”の選択を」のせつ菜ちゃんが正体を明かしてライブに入るところは本当に本当に良くてさ〜〜〜〜〜〜〜っ………
そして、第10話「かすみん☆ワンダーツアー」ですよね。10話に合宿するアニメ、そう、ラブライブ!1期の10話「先輩禁止!」じゃん……と特大笑顔になってしまった。ラブライブ!もう10年近く付き合ってるコンテンツになりいつかはフェードアウトしていくのだろうなと思っていたはずが、まだラブライブ!を追いかけている自分がいる。来期にはスーパースター(2期)が待ち受けている。ラブライバー人生はまだまだ続く。
まちカドまぞく 2丁目
1期を見てたので継続で視聴。う〜〜〜ん、1期よりも物語の核心に迫っていく流れを感じるんだけど 全体的に早口で、唐突に変なネタ挟まってくる感じが、まぞくアニメのノリこんなのだっけ?ってわりと困惑した。 でも桃の笑顔が見られた回はよかった。しゃみ子と桃の距離が近づいていく感じの話はいいねってなるんだけど周辺の不穏な動き?みたいなのがまだイマイチ掴みきれてないところはある。これで勝ったと思うなよー!って繰り返してた頃のほうが好みかな。そんなこと言いつつ、画の良さという点では相変わらず最高で、カラフルでパキっとして、デフォルメの効いた画面が非常に多くて視覚的に楽しいアニメだった。
SPY×FAMILY
アーニャたm……ちゃんの絵を見てかわいいと思ったので視聴開始。このアニメなんと世間的に大人気らしくて 電車で派手な格好したカップルが真剣にスパイファミリーを視聴しているのを観測して面白かった。そんな一方Twitterでは「アーニャたむ萌え萌え同盟集合!!!!」とか叫んでる実況民がいるという現実。
世間で人気と言われるとじゃあ見なくてもいいか…という逆張りムーブをかましたくもなったが、 見てみると普通に面白アニメなんだよね、スパイファミリーの良いところだと思うのはCloverWorksのしっかりした画作りの上、世界観も作り込まれている上で”あえて”「そうはならんやろ!」とツッコミを入れたくなる展開を平然とやってギャグアニメに仕上がっているところ。半端に硬派ぶってしまうと痛々しくなるんじゃないかと不安が生まれるんだけど、SPY×FAMILYの物語はゆるゆるで安心して見られる。
その上、アーニャた……ちゃんが本当にかわいくて……。萌えモク(美少女キャラを見て萌えるだけを目的とするアニメ視聴)であってもアーニャを見ていれば満たされる作品、すごすぎる。ありがとうCloverWorks。
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。
日高里菜さんのお声が聴きたくて視聴開始。 特筆するほど面白!!となった要素はなかったけど、まぁ、元々声目的だったしいいかな…と。
正直、社畜要素をアニメで描写するの好きではなくてアニメの中でまで上司に怒鳴られたりしてそれって何か楽しい要素あるの?と疑問。現実で似た境遇の視聴者が自身と重ねやすくするための装置なんだろうか? それもあってか、社畜要素がない回は普通に良い話じゃん…と感動できた気がする。
幼女幽霊の話題はTwitterでもあまり見かけなくて、フォロワーさんのOP歌詞ツイートが心の支えになっていたところは正直ある。 (Cherishはガチのマジでいい曲です)
このヒーラー、めんどくさい
お絵かき練習会の通話で「p-honeさんが好きそう」と言われたので視聴開始。ヒーラーという職業名からなろう系のファンタジー作品かと最初は思ったけどギャグ漫画原作のギャグアニメだった。
あまりストレートなギャグ作品は見慣れてないので最初は(……しょーもなw)程度で軽く流してんだけどずっと見てるとだんだん愛着が湧いてきて? なのかノリを理解してきたのか普通に笑えるようになってきて、その上……素直になれないカーラちゃんが……かわいすぎる。これじゃこのヒーラー、萌ぇんどくさいだよ。OPの「ジェリーフィッシュな君へ」名曲すぎる。こういうアニメってだんだん癖になってきて最終回はなんだかんだ寂しくなって終わらないで……ってなるんだろうなと予想してたら本当になった。
処刑少女の生きる道
男が異世界に転移してヒロインと出会う系か〜?と思わせておいて男はすぐ死ぬ、そして主人公は転移者を処刑する側の少女だったという設定からして新鮮で一体どんな話になるんだろう!?と気になった作品。 また、個人的に気に入った点としてOPのホラーな演出と謎言語の曲、ED映像の水彩画?風とかね、雰囲気の立たせ方が上手い。技の発動の仕方(光る文字が浮かび上がる)、用語のそれっぽさ(純粋概念、ヒューマンエラー)などいい感じに中二心をくすぐる要素もかなり良い。個人的いちおしは第6話のサブタイトル【回帰:記憶・魂・精神】。
10話のワイヤーアクションからのガラスをぶち破って外に飛び出すシーンはDARKER THAN BLACKに夢中だった時代の血が騒いでめちゃくちゃ良かった。
ただ、惜しい、惜しいな〜って感じがした。後半のパンデモニウム戦とか恐ろしくヤバい敵であることを示そうとしてるんだけど 作画や撮影がリッチじゃないとなんだか安っぽいなぁと感じてしまう。バトル系のアニメをあまり見ない分、脳内での比較対象がとんでもなくお金をかけた巨大コンテンツ(型月系列の映画とか)になるからという理由なんだと思う。
史上最強の大魔王、村人Aに転生する
元々見るつもりはなかったが、1話の画像が流れてきて(…かわいい)と思ったので視聴を開始した。 第1話の「この声は、年端も行かぬ少女のもの!」という台詞でそんな言い方ある!?!?って爆笑した。 とにかくヒロインの2人(ミス・イリーナとジニーちゃん)がかわいい。特にイリーナたゃむのざらついた萌え声1(CV:丸岡和佳奈さん)が個人的にクリティカルヒット。
萌豚10年の記事 でもちらっと言及した通り、一昔前のラノベアニメを感じさせる懐かしい作りで「これこれwこういうのでいいんだよ!」という安心感がすごかった。特に第7話のメイド喫茶と決闘の回はお見事。顧客が求めていたもの、ここに在り…と感じられた。 こういうアニメは後半になるとバトルが多くなり、肝心のバトルの作画が微妙で笑っちゃうのだが、それも含めて””こういうのでいい””ラノベアニメとしての安心感を形作っている。ラノベアニメのバトルで登場する微妙な作画のドラゴン(またはその他のモンスター)を見たときの安心感といったら他にない。
あとこのアニメの好きなところ、男主人公に対してのヒロインという関係なのに主題は「友達」(NOT恋人)であるという点。 OP曲: Be My Friend!!!の歌詞からもよくわかるし、作中でも「友達」や「親友」が重要なシーンで使われている。 男女間だから恋愛しようぜ!…とはせず、友達になろう!というテーマで終始一貫している。幼いころのイリーナと出会うシーンから、シルフィーが加わってくる話、そして最終話のリディアさんの台詞まで……どれも”友達”なんだよね。そう考えた上でBe My Friend!!!の歌詞を改めて見返すといや〜、これは良いね〜〜〜〜。
ヒーラー・ガール
まさかの同じクールに2つ目の”ヒーラー”枠。これは本物の名作アニメ……。最初は存在すら知らなかったのだが、大学の後輩から勧められて視聴開始。音声医学の絵面はなんだか新興宗教ぽさがあるなと思いつつ、第3話のずっとミュージカル調で進む運動会の話で(や、このアニメなんかすごいぞ!!)という確信を得る。 そこからは次へ次へと見ていたら第8話「メイドさんが大好きです・クビよ」でガチ感動してしまい、これはすげーアニメだよ……と震えた。ヒーラー・ガールズのみんなヒーラーである以前に若い女の子でそれぞれの悩みとか、そりゃあるよねって。そういった等身大の人間味が出てたところがよかったね、合宿回で3人がちょっと気まずいムードになってからの口論シーンとか、ああいうのめちゃくちゃ好きです。 そして最後はかなちゃんがヒーラーになったきっかけである師匠との出会いと重ねるのずるすぎる、そんなの絶対感動しちゃうよ。
ついでに、自分は天体のメソッドというアニメきっかけでStudio 3Hzの(というか秋谷由紀恵先生の?)画作りが好きでそこを存分に摂取できたのも嬉しかった。OPの冒頭十数秒を見るだけで(あ、このアニメ相当”画”に力を入れているな)とわかるから未視聴の方はOPだけでも見てほしい。また、ヒーリング中のイメージのシーンは星屑のインタリュード(天体のメソッドED)を思い出させてくれて心躍った。
勇者、辞めます
最初ファンタジーの皮を被ったビジネス自己啓発本じゃん……と渋い顔をしていた2のだが、リリたむとエキドナ様がかわいいからもう少し見るかと継続したら後半流れが変わって急に面白くなった。8話、絵面的にはひたすら男主人公とモンスターが語り合うだけで終わって今どきのアニメでそんなのアリ?と思いつつ設定がわかってくるとこの話作り…上手い!となるし、9話の最後の「俺を止めてみせろ、勇者共!」のセリフは正直しびれた。8話からEndingがTN(東山として奈央)3 のかっこいい曲に変わるのも熱い。 9話で勇者辞めますってそういうことか〜!と感心させられてからの、最終話であ、そっちか〜〜!!ってなれたのも良かった。エキドナ様いい人すぎるんだよな。
サマータイムレンダ
お絵かき練習会の通話で勧められて視聴開始。え、面白!!!続きが気になる〜!!!ってタイプの良いアニメ。 ひぐらしのなく頃にや寄生獣みたいなものを感じた。タイムリープもの×未知の生物との戦い。 さらにヒロインが常時スクール水着を着ているというすっっごいアニメでもある。 完全に嗜好の話になってしまうんだけど、スクール水着、めちゃくちゃ……好きで〜〜〜。作者天才か???って毎回見ながら思ってる。 ヒロインのスクール水着ちゃん(潮ちゃん)以外もみんな女の子の作画がかわいいし、アクションの画も良くて完成度の高い作品だなと感心。 2クールもので来期にもまだ続くんだけど、物語の完結までやるらしいので今後も楽しみ。
であいもん
本当に良いアニメだった……。 特段にこの話が盛り上がった!というのはないが、どれも心温まるお話だったし雪平一果ちゃんがとてもとてもかわいかったので満足度は高かった。一果ちゃんがちょっと毒舌というか軽く罵ってくれる感じの女の子で、これまた完全に個人的な嗜好なんだけど幼い子が背伸びして高圧的な態度になるのが好きすぎるので本当に刺さった。「一果たむは、俺が守る…」と真剣な顔でツイートしていたらフォロワーさんから「守らんでいいです、近寄らんといてください!」的なツイートを受け取って(それ、めちゃくちゃ良いな…)と着想を得てイラスト化したりもした。
見はじめたのが遅くて5月後半から一気にオタク仲間と一緒に見たんだけど、見終わった後影響を受けすぎて近所の和菓子やさんとお茶やさんに出向いてお茶菓子会を急遽開催したのも良い思い出。
おにぱん!
であいもんの上映会をやったとき「今期イチ推しのアニメがあるんですよ!」という流れで勧められて視聴開始。 おはスタの15分アニメという今期の中でもちょっと異質な枠で、一応子ども向けアニメになるのかな?
まず最初に感じたのは声優の演技が絶妙に下手!!いやこの言い方はストレートすぎて失礼かもしれないけど これは貶しているわけではなく…、絶妙に下手な演技というのはそこからしか得られない味があって良いものである。 昔「あいうら」というアニメにハマったときと似た感覚を得た。それでいて適度にデフォルメの効いた作画、退屈しない程度のテンポの良さ、パンツを履くシーンのちょっとエッチな感じ。すごい、これが令和の子ども向けアニメか!?!?と衝撃的だった。ただ、エッチすぎるとPTAから苦情が来たのかパンツを履くシーンは途中から消えてしまったのが残念…と思っていたら11話で復活してびっくりした、恥じらう表情はなくなってたけど。
くノ一ツバキの胸の内
有名な『からかい上手の高木さん』と同じ作者の作品。その作者である山本先生の描くスレンダーな女の子の絵柄が好きだったので視聴開始。 高木さんと違って女の子しか出てこないアニメ。男の存在は作中で何度も言及されるのに男は(ほぼ)出てこないという面白設定。
特に第6話は神回で、多数の幼い女の子に「ちんちん!」「ちんちん!」連呼させるアニメ、バカすぎるだろwwwwと笑いすぎて椅子から落ちそうになった。同時期にCUE!を見ていたせいで(これも音響監督が笑顔で指示出したりしてるんか?)とか考えて余計におかしかったよ。 それに限らず、くノ一の班ごとの友情エピソードや他の班の子との駆け引きは普通に良い話が多くて山本先生はやはり天才だな……と改めて実感した。 また、制作があのCloverWorksなので作画が異様に良い。くノ一ツバキはCGDCT(かわいい女の子がかわいいことをする)アニメなのに、たまに入るバトルシーンの作画が超高品質で笑っちゃった。
「男」という存在を常に意識させておきつつ、女(くノ一)同士の絡みも多くて、男女なのか女女なのかどちらを見せたい作品なのか? 考えさせられる。最終話で「男は悪い奴ばかりではない」「お前もいつかは恋をするだろう」と言ってるけど、じゃあ班やくノ一仲間はどうなるんだよ!って気になっちゃうよね。いや、恋=男女とは限らないのか、そうか、なるほどね。
カッコウの許嫁
あまり覚えてないがたまたま暇なときに1話が始まったというツイートを見かけたので視聴開始した…ような気がする。 漫画原作のラブコメアニメで、特別何かに惹かれたってことはないんだけど、カッコウの許嫁も「そうはならんやろ〜〜〜!」という展開が多いのが逆に安心する。
ヒロインの一人が妹(義妹)なんだけど嫉妬してお兄ちゃんに暴力振るっちゃうあたりが平成ヒロインぽくて……好きすぎる!! OPの謎ポーズも……好きすぎる!!
脚注
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フォロワーさんが言っててすごい気に入った表現 https://twitter.com/hetyo525/status/1517805144737742848 ↩
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自己啓発本自体は好きなんだけど、アニメを見るときの脳とは切り離したいという思いがある ↩
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フォロワーさんが言っててすごい気に入った表現 https://twitter.com/katamekoime0me/status/1536739363437957120 ↩